約半月のアメリカの旅を終え、メキシコに入国しました。
初の国境越えは陸路となりましたが、本当に簡単にメキシコに入国出来ました。
その後、国境の街ティファナからメキシコシティに向かって縦断、3日(うちバス2泊)かけて、一気に「グアナファト」という街まで南下してきました。
今回は、アメリカ・サンディエゴからメキシコ・ティファナへの陸路での国境越えと、メキシコの移動で欠かせない長距離バス事情についてまとめておきます。
■サンディエゴからティファナへの国境越えについて
アメリカ・サンディエゴのダウンダウンから、メキシコ・ティファナのダウンタウンまで約2時間。
サンディエゴを昼過ぎにゆっくり出ても、明るいうちにティファナに入ることが出来ます。
サンディエゴからはまず路面電車のブルーライン トロリーに乗り、終点の「サン・イシドロ駅」(アメリカ側の国境の街)を目指します。
料金は2.5ドルで約45分くらいでした。
駅での乗客の会話がスペイン語になり、メキシコに行くんだ、という雰囲気を感じました。
トロリーの終点の駅で降りれば、歩行者(Pedestrian)向けに国境がわかりやすく示されているので、標識に従って進みます。
その後、このような回転扉を通るともうメキシコです。
パスポートチェックや荷物検査など、一切ありません。
人の流れに沿って進むと、建物の中に入ります。
係の人も何人かいますが、特に何も言われないので私たちも一度建物を出てしまいました。
しかし、メキシコに72時間以上滞在する場合や、国境から100マイル以上離れる場合は、建物の中にあるイミグレのオフィスで「ツーリストカード」を記入し、判子をもらう必要があります。
場所が全く分からないので、係の人に聞いたほうが正確です。
ギリギリ英語が通じる人もいました。
入国税が一人295ペソ(約2200円)掛かるということで、振り込み用紙のようなものをもらい銀行で支払うように言われました。
これで手続きは終わり。

メキシコで最初に食べたタコス。5ペソ(40円弱)。
建物の外に出ると、メキシコからアメリカへの入国審査の大行列に出会います。
行列に沿って左に進み、歩道橋を渡ればセントロ(町の中心地)行きのバス乗り場があります。
国境から徒歩5分。
ここまで来ると英語は全く通じず、バスに乗るのも降りるのも一苦労、という国境越えでした。
両替はティファナに入ってからしましたが、ATMがたくさんあったので問題ないと思います。
2台壊れていましたが、3台目で無事メキシコペソを下ろすことが出来ました。

■メキシコの長距離バス
続いて、広いメキシコ国内の移動に便利な長距離バスについてです。
私たちの目的地はグアナファト。
宿泊費を節約するためにティファナに一泊せずにそのまま夜行バスで移動することにしました。
ティファナからグアナファトへの直行便は35時間くらいかかるため、体力を考え中間地点で1泊し、3本のバスを乗り継ぐことになりました。

【1】ティファナ → ロスモチス
約20時間(夜行) 1021ペソ(約7500円)
バス会社:Elite
この日はロスモチスで1泊。
一等車でノンストップのはずが、途中でいくつかの町に停まっては長く停車し、18時間の予定が2時間ほどオーバー。
飲み物・軽食は一切出なかったので、途中で泊まったバスステーションで高いタコスを買うしかありませんでした。
【2】ロスモチス → グアダラハラ
約14時間(夜行) 895ペソ(約6800円)
バス会社:TAP
グアダラハラに朝到着し、2時間ほど待ってそのまま次の【3】のバスに乗りました。
【3】グアダラハラ → グアナファト
約4時間 350ペソ(約2700円)
バス会社:PRIMERA PLUS
※ロスモチス→グアナファトへの直行便がないため、【2】と【3】のバスに分かれています。

料金・出発時間・所要時間などを筆談で確認
上記のとおり、メキシコのバスはなかなか高いです。
ティファナ~グアナファト、3つのバス合わせてひとり1万7000円くらいかかりました。
フライト費用を調べてみたところ、ティファナ~グアナファト間の航空券は、skyscannerなどで検索すると1万円前後と安いものも出てくるのですが、空港税や荷物代を入れると1万5000円くらいになったり、時期や曜日によりさらに高くなったりしました。
私たちが調べたときも、希望の日だとひとり約2万5000円、ふたりだと5万円になってしまったため、バス移動を選択しました。
確かに高いメキシコの長距離バスですが、意外にも乗り心地はとても良いです。
特にロスモチス→グアダラハラ間で利用した「TAP」というバス会社は最高でした。

広い座席スペースとリクライニング(ほぼベッド)。
電源とWiFiあり。
男女別のトイレ。
軽食もついています。

時間のあるメキシコの旅には長距離バスがお勧めです。
夜行バスに抵抗を示していたkumiさんも、20時間の移動を難なくクリアできたようです。
移動があまり苦にならない方は、このバスで30時間の移動にチャレンジするのも良いかと思います。

フットレスト付きで疲れにくいとkumiさんが喜んでいました
一方で、日本人の旅人にとって利用しづらいところは「分かりにくさ」です。
ネットで調べてもあまり情報がない(古い旅人情報のみ)、時刻表や料金表もない。
窓口で聞いても英語を話せる人がいなく、細かい質問が出来ない。
・・・そんな印象です。
スペイン語ができなくてもメキシコバスを乗りこなすには、バス会社のHPで情報を集めるのがよさそうです。
以下、メキシコのバス会社のリンク集です。
http://www.differentworld.com/mexico/buses.htm
スペイン語ですが、出発地・到着地と日付を入れて検索するだけです。
ここで目星をつけてバスターミナルに行くだけで、だいぶ楽になると思います。
メキシコ人にオススメされたのが上述の「TAP」。
その他にも「ETN」が良いという話も聞くので、次回の長距離移動で試してみたいと思います。

本当に一等車だったのか・・。疑惑のElite社のバス。
yusuke;
Volarisは飛行機ですよ^^;
あ…ありがとうございます!
はじめまして
Guanajuato在住のものです。
結構ハードな移動をしてますねー。
自分の貧乏旅行者時代を思い出すようです。
当地でゆっくりおやすみください。
今更なんですが、Volaris便ならtijuana/guadarajalaが1000ペソ強でありますよ。
別の機会があれば是非。
Gohさん
はじめまして。コメントありがとうございます!!
Guanajuatoとても素敵な街ですね。かなりゆっくりさせて頂きました。
二人ともすごく好きになった街なので、在住なんて羨ましいです…
バスの情報もありがとうございます。
Webサイトで調べたら1120ペソでありました!追記させて頂きます。
引き続き宜しくお願いします。植嶋