イースター島からサンティアゴに戻った私たちは、再度ボリビアへ行くべく、チリを北上しました。
ゴールのボリビア・サンタクルスまで直線距離で約2,500キロ、5日間でたどり着くのが目標です。
チリからボリビアへ入るに2つのルートで迷いました。
(1)アタカマ砂漠からボリビアのウユニへ抜けるルート
(2)チリの北部のアリカまで移動し、ボリビアのラ・パスに抜けるルート
すでにウユニは堪能した私たちですが、世界有数の星の観測地であるアタカマに行ったことがなく、またアタカマ~ウユニ間は移動しながら観光もできるという便利なルートなので、(1)に惹かれていました。
しかし、アタカマ~ウユニの移動だけで2泊3日かかり、サンタクルスに着くのが遅くなってしまいそうなこと、また途中、標高5,000メートル近いところを通るため、高山病になりそうなことも不安で、無難な(2)のルートを選ぶことにしました。
無難とはいえ、結局道も悪く、相当な移動距離になり疲労困憊でしたが・・・。

チリとボリビアの国境の景色
長距離バス3つを乗り継いでサンタクルスに到着しましたが、バスの乗車時間は合計61時間に。
5日間のうちほぼ半分をバスで過ごしたことになります。
≪チリ~ボリビア移動スケジュール≫
ルートと所要時間(2014年4月)
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●9日(10日)の深夜~11日の午前中
【バス1】サンティアゴ~アリカ/32時間
●11日
アリカに1泊
●12日の朝~夜
【バス2】アリカ~ラ・パス/10時間
●12日
ラ・パスに1泊
●13日の夕方~14日の午前中
【バス3】ラ・パス~サンタクルス/19時間
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以下、3本のバスの詳細情報です。
【バス1】サンティアゴ~アリカ
会社:TUR BUS
金額:3万8,900ペソ(約7,200円) *セミカマ
所要時間:32時間
イースター島から戻った日、そのままシャトルバスでバスターミナルに向かいました。
(北方面へ行くサン・ボルハ・ターミナル、最寄りの地下鉄駅はEstacion Central)
30時間という長距離なので、いいシートが良かったのですが、出発時間が迫っていることもありほぼ満席・・・。
サロン・カマ(3列の広々シート)は取れず、セミ・カマ(通常のシート)になってしまいました。
しかも出発は、サン・ボルハではなく、アラメダ・バスターミナルの方だったため、1駅分歩きました。
23時30分発のはずが、出発したのは10日に日付が変わってから。

通常シートですが、広々としていて快適
さすが30時間の長距離バスなので、簡単な食事が3回出ました。
朝ごはん

変なケーキと、甘いあんずジュース
昼ごはん

チーズの挟まったパンと、甘いあんずジュース
夜ごはん
昼とまったく同じメニュー・・・。
あんずジュースが一日3回!
甘いジュースが苦手で、私は一度も飲みませんでしたが・・・。
チリ北部は本当に何も無く、乾いた土と青い空の景色が延々と続きます。

チリ北部、バスから見えた景色
バスの中にトイレがあり、また大きい町を通るときはターミナルに停まるので、たまに外に出ることもできました。
チリ北部はつい先日地震が何度かあったので不安でしたが、バスが通る道路についてはあまり影響はないようでした。
ただし、途中バスの故障があり、夜中にバスを乗り換えるトラブルはありましたが・・・。
32時間という長時間、バスの中で2晩過ごし、アリカに着いたのは11日の午前中でした。
その日はアリカに1泊し、2日ぶりにシャワーを浴びてベッドで休みました。
【バス2】アリカ~ラ・パス
会社:CALIインターナショナル
金額:8,000ペソ(約1,500円)
所要時間:10時間
チリとボリビアの国境を超えるバス。
ラ・パス行きのバスは3社あり、アリカのバスターミナルでチケットを買うことができます。
手持ちのチリペソが心細くなっていたのでクレジットカードを使いたかったのですが、3社とも使えませんでした。
朝9時半発の予定が少し遅れて10時発に。
ここはまだチリだというのに、このラ・パス行きのバスの乗り込む人たちの服装や雰囲気からするに、ほとんどボリビア人のようでした。
里帰りなのか引っ越しなのか、まるで家財道具一式かのような大荷物を持っている人たちに圧倒されつつ、バスに乗り込みます。
バスは山を登っていって、どんどん標高が上がっていきます。

窓からの景色。標高がぐんぐん上がっていく・・・
このバスはランチ付。

ごはんにツナとじゃがいもが乗ったもの。意外とおいしかったです。
イミグレーションに到着。
このあたりの標高、なんと4,500メートル超え!

(標高が調べられるアプリ)
yusukeの高山病はテキメンに表れ、頭痛と吐き気に苦しんでいました。

高山病にやられ、元気をなくすゆうすけ

私も久しぶりの高地に頭痛がしましたが、一応元気
8時間の予定と聞いていましたが、予定より2時間遅れて、10時間後に到着。
※チリとボリビアに1時間の時差があります
バスは遅れたものの、ほぼ順調にラ・パスまで来られたおかげで、友達に会うこともできました。

WEBのプロ!西井さんと
西井さんとは、同業者の集まりでyusukeが一度日本で会ったことがきっかけ。
西井さんご夫婦もこの時期に旅しているのは知っていたのですが、偶然エル・カラファテのFuji旅館で会うことができ、その後サンティアゴでも少しだけ会い、今回ラパスでゆっくりお話しすることができました。
奥様のはなさんはなんと4回目の南米だとか!
今回は半年の旅でキリマンジャロと南極がメインだったそう。
うらやましい。
日本での再会を誓い、別れました。
旅をしていて、こういう出会いが広がるのはうれしいものです。
【バス3】ラ・パス~サンタクルス
会社:EL DORADO
金額:220ボリビアーノ(約3,300円) *サロンカマ
所要時間:19時間
ボリビアに入り、バスの金額も安くなったので、今回はサロンカマ(3列シート)にこだわりました。
ラ・パス~サンタクルスは何社もバスを出しており、夕方~夜の出発です。

オール3列シートのEL DORADOのバス
食事はついておらず、途中、夜と朝と食堂に寄りました。
バスの中のトイレは使えなかったようですが、休憩があったので大丈夫でした。
夕方5時の出発、翌朝9時着と言われていたのに、ラ・パスに着いたのは12時頃。
3時間の遅れ。
ラ・パスからオルロ近くの地点までが道も悪く、車も混んでいて、時間がかかりました。
(通常と異なるルートだったのかもしれません)
休憩時間が終わったのに人が戻ってこなかったり、バスが出発してから乗客が慌ててバスを停めたと思ったら、走って追いついてくる人がいたり・・・
アルゼンチン・チリ(特にパタゴニア地方)と、洗練された地域を回ったあとだったこともあり、「ボリビアに戻ってきたな」と実感しました(笑)
ともあれ、こんな強行移動をしてきた理由はひとつ!
再び、ボリビア・サンタクルスの森山さん宅にお世話になるためでした。
*参考→ボリビア・サンタクルスでの幸せな日々>>
さらにチリ南部をともに北上し、秘境・マーブルカテドラルも一緒に行っためぐみさんが先にサンタクルスに到着していて、無事に会うことができました。
森山さんに、サンタクルスから車で3時間のサマイパタ遺跡に連れていってもらいました。

めぐみさん、森山さんと
すでに移動の疲れもすっかり癒えましたが、ここでもうしばらく楽しく幸せな生活を送る予定です。
kumi;
ええええ?まさかのまたボリビアにいるんですか笑?
本当に移住しちゃうんでは・・・?
でもまだ南米にいるのはうらやましいです。気を付けて旅続けてくださいね✩
銀ちゃん!お久しぶり!
そうなの、またボリビアに戻ってしまった(笑)
もう少しサンタクルスでゆっくりしてから、アスンシオンに向かうよー。
そのあとはブラジル→アフリカの予定かな。 kumi