はからずも、フィリピンとフィジー2つの国で英語を勉強することになった私たち。
フィリピンには去年の8~9月の2ヶ月間留学し、フィジーは今年9~10月の同じく2ヶ月間、留学中です。
フィジー留学はまだ二週間ですが、両者の特徴が分かってきたので、紹介したいと思います。
まず、フィリピンでは、クラーク(の隣のアンヘレスという町)にある「CIP」に通いました。
フィジーでは、「フリーバード」という学校に通っています。
*フィリピン(CIPの代理店)→http://www.ph-ryugaku.com/cip/
*フィジー(サウスパシフィック フリーバード)→http://www.southpacificfreebird.co.jp/
フィリピンには何百という英会話学校があるのに対し、フィジーではフリーバードがほぼ独占状態。
どちらの学校も生徒数は100~150人くらいで、ほぼ同規模だと思います。
フィリピンとフィジー、それぞれの最大のメリットは、
●フィリピン・・・集中して英語を勉強できる環境が整っている
●フィジー・・・日本にも現地にも日本人カウンセラーがいて、フォローが手厚い
ということだと思います。
下の表で、「授業」「先生の英語レベル」「宿泊」「食事」などの項目で、フィリピンとフィジーを比較してみます。
フィリピン | フィジー | |
授業内容 | マンツーマン5時間、 グループ2時間 (グループクラスは5~10人) | グループのみ5時間半 (グループクラスは10~15人) |
先生 | フィリピン人と、 米・英・豪などのネイティブ講師 | フィジー人またはインド人 |
発音 | フィリピン人講師は多少なまりあり | フィジー人・インド人講師とも、発音は良い |
町中での英語 | スーパーの店員も英語は話せるが、 バイクタクシーのドライバーなどは 話せないこともある | 町中でも、ほとんど英語が使われている |
生徒の日本人比率 | 8・9月は日本人が7~8割 (それ以外は5~6割?) ほかは、台湾人、韓国人など | 日本人が9割 ほかは、韓国人、モンゴル人など |
宿泊 | 学校に併設された寮で暮らす (1人部屋・2人部屋・3人部屋など) | 学校の寮、またはホームステイから 選択できる |
食事 | 3食付 | ホームステイは平日2食・休日3食付、 寮生は自炊 |
遊び | セブなどフィリピンの島へ行ける。 タイや台湾など近隣の国へも行きやすい。 | フィジーの島々へ行ける。 ツバル・ナウル・サモアなど近隣の国へも行ける。 |
治安 | 学校がある場所は基本的には治安は良いが、 暗くなってから、またマニアの一部地域の治安は 良くない。 | 全体的には治安がとてもいい国だが、 スリの被害例もある。 暗くなってからはあまり出歩かない方がいいのは、 他の国とも同様。 |
日本からの航空券 | LCC利用で往復3~5万円 | 時期により10~15万円 |
1ヶ月の授業料 | 授業料+寮(3人部屋)・・・約13万円 授業料+寮(2人部屋)・・・約14万円 授業料+寮(1人部屋)・・・約16万円 | 授業料+寮(4人部屋)・・・約10万円 授業料+寮(1人部屋)・・・約14万円 授業料+ホームステイ・・・約15万円 |
ざっくり見ると、フィリピンで寮生活をするのと、フィジーでホームステイをするのでは、同じくらいの料金です(14~16万円/1ヶ月)。
※細かい点ですが、フィジーのホームステイでは平日のランチは含まれないので、自分で用意する必要があります。

フィジーの学校内で買えるランチ(1皿4フィジードル/240円)

学校のすぐ近くにあるインドレストランのカレー(8フィジードル/480円)

フィリピンの学校のランチ
フィリピンではマンツーマン授業に加え、ネイティブ講師とのグループレッスンもあるのに対し、フィジーではグループ授業のみ。
授業の濃さ、英語を話す機会の多さで言うと、フィリピンに軍配が上がると思います。
上の表には書いていませんが、洗濯サービスや部屋の掃除サービスがあったり、また毎週決まった曜日にショッピングモールへの送迎サービスがあったりと(いずれも無料)、生活面のサービスが充実しており、勉強に集中しやすい環境があります。
フィリピンには多数の学校があるため、サービス競争になっているようです。

フィリピンの学校の教室(マンツーマンなので教室は小さいです)
逆に、フィジーの方が優れていると思う点は、「日本人スタッフによるフォロー」だと思います。
フリーバードは、日本とフィジー両方にオフィスがあるので、何かと不安な出発前にもカウンセラーの人に現地の様子などをいろいろと確認でき、安心だと思います。
また、留学生活が始まってからも、生活のことなどを日本人カウンセラーに相談できる機会も設けられています。

フィジーの学校(話しているのは校長先生)
対してフィリピンの学校の場合は、日本から代理店を通して申し込むため、学校側とのやりとりはどうしても間接的になってしまいます。
なお、学校によりますが、現地には日本人マネージャーが常駐していることもあり、留学中に事故や病気などに遭った場合のフォローはあると思います。
留学している人たちの年齢・属性は、フィジーのフリーバードでは、大学生・フリーターなど20歳前後の生徒が圧倒的に多く、また常にグループレッスンなので生徒同士が仲良くワイワイとしている雰囲気です。
フィリピンでもやはり大学生など20代の若い人が多いですが、社会人経験がそれなりにある20代後半~30代の人たちも意外にも多くいました。
ということで、
「とにかく英語を集中して学びたい!」ということであれば、フィリピンの方がいいと思います。
ですが、初めての海外だったり、海外での長期滞在に不安がある場合には、フィジーのフリーバードの方が手厚いフォローがあるので、安心感が大きいでしょう。
また、「ホームステイをしてみたい!」という場合も、フィジーの方がよいと思います。
(フィリピン留学でもホームステイはあるかもしれませんが、あまり聞いたことがないので・・・)
おもしろいのは、フィジーでは「高校生留学」も可能だということ。
フリーバードは現地の高校も運営していて、現地の高校生とともに高校生活を送ることができます。
現在、約70人の高校生が日本からフィジーに留学しているそうです。
AO入試などで日本の難関大学に合格する生徒も多いんだとか。
高校生のうちから異文化で生活しながら英語を学べるなんて、人生の大きな財産になるのではと、とてもうらやましく思いました。
(きっといろいろ苦労もあると思いますが)

フィジーの高校の様子
最後に、フィジーでもフィリピンでも、長期間の留学を考えている人へのアドバイスをひとつ!
どちらの学校(国)でも、長期間、同じ学校にずっといるというのはどうしても飽きてしまうもの。
もし、3ヶ月以上の長期留学を考えているなら、ひとまず同じ学校へは3ヶ月くらいまでの申込みにしておいた方がいいと思います。
実際に来てみて、環境がとても気に入ったなら延長は可能はなず。
(ただし、8月など混み合うシーズンだと、直前の延長は難しいこともあると思います)
フィリピンの場合は学校がたくさんあるので、2~3ヶ月ごとに学校を変えるというのもいいと思います。
実際、そのようにしている生徒もいるので、他の学校から来た人から評判を聞いてみて、どの学校がよさそうか検討してみるとよいと思います。
以上、フィリピン留学とフィジー留学の比較でした!
※フィリピンには多数の英会話学校があり、サービス・料金もそれぞれです。
この記事にあるフィリピン留学に関する情報は、私たちが通った学校CIPと、知人から聞いた数校の学校情報を併せた所感であり、ほかの学校には当てはまらないことがあることをご留意ください。
≪参考記事≫
*フィリピン留学に関するブログはこちら(学校・生活・レベルなど)→
http://ashita-asatte.com/category/studying-abroad/english/
*フィリピン留学にかかった費用→
http://ashita-asatte.com/20130907/
kumi